酒器の部屋
銚子 ①
はそう ⑨
これらは、守貞謾稿にある図ですが、大変興味深いものです。京阪と江戸で貸し樽、徳利だけでもこれだけ違っていたこと、貧乏徳利ということばは江戸でいわれていたらしいこと、この頃もなぜ貧乏徳利といわれるのか分からなかったこと、現在の源蔵徳利とは大分違う形をしていたことなどが分かります。
銚子 ①
銚子 ①
燗鍋 中古まで用いる、銅製 ①
貸し陶 江戸、５合、１升 貧乏徳利という、いわれは分からない色淡鼠 ①
白鳥 江戸 ①
漆器製の銚子④
指樽 ①
貸し陶 京阪５合～１升 丹波製 ①
貸樽 京阪２～５升 ①
鳩燗 ⑤
有孔鍔付土器⑨
角樽 ③
古式角樽 ③
ちろり いぎりともいい、灰に
差し込んでお燗したようです。③
鴨燗 ③
兎樽 ⑤
長柄両口銚子（左右どちらへでも注げます） ⑧
これが古来の銚子です
角樽
出典
①近世風俗志
②灘の酒用語集
③醸造博物館
④日本酒百味百題
⑤酒･さけ事典
⑥酒の文化誌
⑦銘酒－銘酒器
⑧広辞苑
⑨東京国立博物館
貸し樽・貸し徳利
酒屋へ持っていってはかりで酒を入れてもらってくる徳利です。
燗酒器
燗徳利 現在の徳利と比べ口の大きいのが目に付きます。
江戸末期の「守貞謾稿」にはこう描かれています。①
片口⑦
徳利 ラッキョ形③
徳利
いろいろ
有孔鍔付土器⑨
どちらも何となくそんな感じのする形をもつ燗徳利です。
共飲盃(連杯)③
番号は下に記載した出典です。
これらはその後現れた銚子です。現在は銚子は徳利と同じ意味で使われますが以前は違うものだったことが分かります
貸樽 江戸５合、１～５升
瓶子（へいし）
錫製とあります。①
現在はむしろ白磁か素焼きが多いようです。
ちろり①
